高用量アトルバスタチンは代謝症候群を有する冠状動脈性心臓病患者の重大
な心血管イベントを防ぐ
Reduction of low-density lipoprotein cholesterol in patients with
coronary heart disease and metabolic syndrome: analysis of the Treating
to New Targets study. The Lancet 2006; 368:919-928この文献は、1998年4月から2004年8月に14カ国256施設で実施されたプロスペ
クティブ二重盲検試験・Treating to New Targets (TNT) に参加した冠状動脈
性心臓病患者のうち、代謝症候群を有していた患者5584人のデータを解析し、
アトルバスタチン(atorvastatin)低用量(10mg/日)または高用量(80mg/日)
によるLDLコレステロール低下の心血管ベネフィットを検討した結果を報告し
ています。解析の結果、代謝症候群を有する冠疾患患者において、4.9年間の追跡調査期
間中の重大な心血管イベントの発現率は低用量アトルバスタチンで13%、高用
量アトルバスタチンで9.5%でした(ハザード比、0.71;95%信頼区間、
0.61-0.84;P<0.0001)。この結果から、代謝症候群を有する冠疾患患者は、糖尿病の有無に関わらず高
用量のアトルバスタチン治療でさらなるメリットを享受できると示唆されまし
た。
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低コレステロールで脳出血が多くなるというのは栄養不良やcachexiaの人も含んでるからという説。