吃土的毎天

備忘録として

喘鳴を有するがアトピーではない小児の大部分は就学年齢に症状が消失し、

肺機能も正常なまま保持される

Perennial allergen sensitisation early in life and chronic asthma in
children: a birth cohort study. The Lancet 2006; 368:763-770

就学年齢で明らかになる肺機能低下は慢性喘息の特徴の一つとなっています。
出生から就学年齢の間の未知の要素が慢性喘息小児の進行性の肺機能障害を決
定付けています。

この文献は、1314人を出生時から13歳になるまで追跡調査し、幼少期のアレル
ギー感作とアレルゲン暴露が慢性喘息に果たす役割を調べた試験(German
Multicentre Allergy Study)の結果を報告しています。

この試験の結果から、就学年齢における肺機能障害と気道の過敏反応を特徴と
する喘息の慢性化は、生後3年以内に始まる持続性のアレルギー性気道炎症に
よって決定付けられると分かりました。しかしながら、喘鳴を有するがアトピ
ーではない小児は就学年齢に症状が消失し、思春期には正常な肺機能を保持し
ていると分かりました。