DES、ステント血栓症
薬剤溶出ステントの安全性に関する5つの報告がNEJM誌に発表されています。
▽薬剤溶出ステントの安全性に関するNEJM5報
http://www.biotoday.com/view.cfm?n=17979
基本的にどれも似たような結論となっており、まとめると以下のようになると
思います。
・無作為化試験データを再解析した結果、薬剤溶出ステント(DES)とベア
メタルステント(BMS)の4年時点の死亡や心筋梗塞に有意な差は認められ
なかった。
・ただし、スウェーデンでの観察データの解析では、3年時点でDESの方が死
亡率が有意に高かった。
・無作為化試験データを再解析した結果、1年時点ではDESの方がステント血
栓症のリスクが僅かに低かった。
・しかし1年を過ぎるとDESのステント血栓症のリスクは有意に高くなる。
・再介入が必要となる割合はDESの方が有意に低かった。
→薬剤溶出ステント留置後少なくとも1年間は抗血小板療法を続ける必要が
ある