吃土的毎天

備忘録として

DVTガイドライン

アメリカ家庭医アカデミー(American Academy of Family Physicians、AAFP)
とアメリカ内科医師会(American College of Physicians、ACP)が共同で静
血栓塞栓症(VTE)に関する新しい診断・治療ガイドラインを発表しました。

このガイドラインには、以下のような勧告が含まれています。

・VTEの検査前確率(pretest probability)の推定には、Wellsのルール等の
 バリデートされた予測ルールを使用する。

深部静脈血栓症または肺塞栓症の検査前確率が低かった患者には、深部静脈
 血栓症肺塞栓症の可能性を排除するためにDダイマー検査をする。

・下肢の深部静脈血栓症の検査前確率が中〜高度の患者には超音波検査を実施
 する。

肺塞栓症の検査前確率が中〜高度の患者は画像診断が必要。

深部静脈血栓症の最初の入院治療には低分子ヘパリンを使用する。肺塞栓症
 の初期治療には未分画ヘパリンまたは低分子ヘパリンが使用可能。

・慎重に選んだ低リスク患者には、低分子ヘパリンによる深部静脈血栓症の外
 来治療を安全に実施できる。肺塞栓症の患者も低分子ヘパリンで安全に外来
 治療できる可能性がある。

深部静脈血栓症の診断から1ヵ月以内に弾性ストッキングの使用を開始し、
 少なくとも1年間使用を継続する。


Management of Venous Thromboembolism: A Clinical Practice Guideline from
the American College of Physicians and the American Academy of Family
Physicians. 6 February 2007 | Volume 146 Issue 3
http://www.annals.org/cgi/content/full/0000605-200702060-00149v1

Current Diagnosis of Venous Thromboembolism in Primary Care: A Clinical
Practice Guideline from the American Academy of Family Physicians and
the American College of Physicians. Annals of Internal Medicine
management guidelines. Annals of Family Medicine 5:57-62 (2007)
http://www.annfammed.org/cgi/reprint/5/1/57