吃土的毎天

備忘録として

MRS

悪性脳腫瘍患者の治療方針決定におけるMR Spec-troscopyの有用性の研究
脳神経外科 古明地 孝宏、池田 潤、伊林 至洋
対象と方法:対象は2004年4月から2006年1月までのMRSを施行した脳腫瘍患者8例。
背景と目的:MRSとはMR Spectros-copy磁気共鳴分光法のことである。脳内において化学的環境(化学結合)の相違により、各代謝物質にある1H(プロトン)は異なった共鳴周波数を示すが、これを一般に化学シフトと呼ぶ(共鳴周波数のズレ)。横軸に共鳴周波数(ppm)、縦軸に信号強度として得られた信号をプロットすると水以外のプロトンの信号も観察できる。非侵襲的に内在性の代謝物質を検出することができ脳腫瘍における診断、悪性度診断、治療効果の判定が可能と思われる。

※コリン : 細胞に富んでいる組織で上昇する。
※NAA : 神経細胞に比較的高濃度に局在。正常神経細胞の密度に相関する。