吃土的毎天

備忘録として

動脈硬化

動脈硬化の成立をマンガで描いています。青は血管の中(内腔)で、ここを赤血球や白血球などが流れています。血管内皮細胞が血管壁の表面を覆っています。これに何らかの加減で傷が付くと、うまく働かなくなってきます。例えば血圧が高い状態で血液がさっと流れると、壁を擦って流れていますから、血管壁を傷害します。さらにコレステロールが多いと、コレステロールは細胞膜を通り抜けるので内皮にたまってきます。そうすると、そこをきれいにしようと単球という血球が入り込んで掃除をしてくれます。また、本来の変成していない悪玉コレステロールでは、細胞がある程度取り込むと拒絶するようになりますが、コレステロールに酸素がくっついて変成してしまうと、特別な受容体ができていくらでも取り込んでしまいます。最後には食べすぎてその細胞も死んで、そこにコレステロールの塊ができあがってしまいます。これが脂質コアです。

 血液が流れて、たまたま血管壁が破れてしまうと、内皮下のマトリックスが露出します。そこで止血メカニズムが働いて血小板の塊がここにできあがって、血管を狭くしてしまいます。これが動脈硬化です。

http://priv.kmu.ac.jp/open/mori2001/takahashi.html